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FFXI - 研究日誌 Archive
白魔に仕事が増えました
- 2009-04-25 (Sat)
- FFXI - 研究日誌
こんばんは、えてるなです。
白魔に多数の追加・修正が入った2009年4月VUから早2週間ほど経ってしまいました。
実装直後は公式の文章とにらめっこ状態でしたが、少しずつ、色々な場面で実戦投入しながら使用感をつかんでいるところです。
いやー、あれだけの量をいっぺんに追加されると、いきなり使いこなせなんて無理ですよー。
今回は、白魔の新魔法&アビについて、これまでに様々な方面でわかったことや、自分で使ってみた感想などをまとめてみます。自分の理解を整理するために…。
まずは、おさらいを兼ねてそれぞれの性能を整理してみます。
新魔法
LV | 名前 | MP | キャスト[秒] | リキャスト[秒] | 通常時の効果 | ソラスorミゼリ状態のときのボーナス |
40 | ケアルラ | 30 | 3 | 30 | 自分中心範囲にケアル相当(PTまで) | (ミゼリ) 記録ダメージ量に応じて回復量+ |
55 | オースピス | 48 | 3 | 10 | 自分中心範囲にモクシャ+10(PTまで) | (ミゼリ) ミゼリがかかっている人のみ、エンライト&攻撃を外すと命中+ |
61 | エスナ | 24 | 3 | 30 | 自分のかかっている状態異常をPTを巻き込んで治癒 | (ミゼリ) イレースで治るものも治せる&同時に2個(~?)治る |
65 | サクリファイス | 18 | 1.5 | 30 | PT一人にかかっている状態異常を1つ引き受ける | (ソラス) 引き受ける状態異常の数が複数に(全部?) |
新アビ(上記魔法以外への影響)
ハートオブソラス
- ケアル~ケアルV:ストンスキン付与
- 属性バ系:対応する属性への魔法防御力アップ効果が追加
- ホーリー:蓄積回復量によってダメージボーナス
ハートオブミゼリ
- バニシュ~バニシュIII:記憶している被ダメージ量によってダメージボーナス
忘れがちなのは、ソラスが回復量蓄積でミゼリが直前に食らったダメージ量なことでしょうか。
では一つずつ細かく書いてみます。
ソラス+ケアル
付与されるスキンは回復したHP量の25%のようですね。ブーストしたケアルVだと800位回復するので、200分のスキンを盾に付与できるのは大きい…のですが、複数でケアルシャワーする場合は大きなスキンにならないことが多いです。効果はそこそこ大きいけど、基本的には気休めくらいに思っておくのがよいのかも。あと、30秒くらいで切れるので、タゲ回し時は役目を果たさず消えたりします。この点はかなり惜しいところ。
ソラス+バ系
対応する属性の魔法防御力+5だそうです。ブレスド胴と同じ効果で、両者は重なるとのこと。メリポをもし5段ふっていれば、バをかけるだけで+20(対応属性のみ)になります。ここまでいくとすごいですね。あらかじめ食らう属性が分かっている場面では、地味ですが効いてきそう。
ソラス+ホーリー
実装直後から各所で驚きの声が挙がっていますね、800とか1000とか。ケアルV×2位の回復量でMAXまでいけるらしいという手軽さもよいですね。ただ裏で運用して見た限りでは、うまく蓄積できなかったのかレジられたのかわかりませんが、せいぜい500ちょっとくらいしか出ませんでした(アポロ+MND&スキル装備、魔攻はアポロ以外では+0、サポ学)。まだまだ修練が必要かもです。あと、使いすぎるとMP消費がきついかも。
ミゼリ+バニシュ
最近の報告を見ていると、200ダメージくらいでダメージ2倍くらいになりそうです。ダメージ量は申し分ないようなので、あとは使う場面をもうちょっと検討したいところですね。ホーリーと比べて、蓄積でなく直前のダメージなので運用が難しい…。
ケアルラ
素の状態では全体へのケアルと言ってもいいので、ほぼミゼリ+ケアルラ専用で考えてよいと思います。200ダメージくらいでキャップして、光杖&ノーブルで約200回復です。消費30でこれは素晴らしい。
これまでのところ、僕にとって一番うまく使えた場面はサルベの対ギアな気がします。スキンせずに前に行ってケアルラ、A・グラビティなら更にエスナ。Gears3体状態のレールキャノンで500位くらうので、死なないように注意しないとですが。
オースピス
PTメンバー限定ですがモクシャ+10、つまり与TPが10%カットです。どうせ3人以上で殴ればすぐTP100超えるよとか思うのですが、実際サルベのギアやボス戦で使うとWS頻度が下がってる気がします。面倒がらずに常時かけていきたいですね。ただ裏では、敵が沈むのは一瞬だし与TPどころではないし、あまり意味がない気がします。
ソロはこれのおかげで常時ミゼリが有利だと思います。きっちり16ダメでますからね。
エスナ
性能をきっちり抑えてから運用したい魔法No.1かもです。まず、どの場合でも自分がかかっているバッドステータスしか治せないことを忘れないようにしないとです。そして、同時に治せる種類数は通常時が1つ、+ミゼリのときが2つで、どれが選ばれるかはランダム。最後に、通常時は毒・麻痺・暗闇・病気・呪いが治せて、+ミゼリならイレースで治るものが治せます。(細かく例外ありという報告あり、要注意)
これらを踏まえると、裏などの混戦ではうまく運用できると思います。ポイゾガやブライガあたりに即エスナ、という感じで。ディアガならミゼリした後に。常時ミゼリな場面では、とりあえずバッドステータスもらったらPT巻き込みつつ唱えておけばいいんじゃないでしょうか。
そうそう、範囲はPTまででした。これも大事ですね。
サクリファイス
一番うまく運用する自信がない魔法…そもそも、回復の要である白が状態異常を引き受けてもよい場面とその種類がよくわかりません。食らってもいいような状態異常なら、個別に治してもいい気がしますし。強いて言えば、3人以上に一人でイレースをかける必要のある場面で、引き受けてミゼリエスナ、ならアクション数におつりがくることもあるでしょう。一応。
ちなみにバインドは近づいてからサクリしないと悲しいことになりますよ!あと、範囲はやはりPTまで。
ともあれ、もうちょっと研究が必要そうですね…。
最後に、運用した場面ごとにちょっとした感想を書いてみます。
サルベ
ゼオでちょっと無理をして7番目なのにアビを頂き、運用してみました。ギアとボス戦で常時ミゼリ、その他では常時ソラス。このくらいの人数だと、ソラス+ケアルのスキンも無駄になることは少ないですし、特にギア戦でのオースピス、ミゼリ+ケアルラ、ミゼリ+エスナがいいかんじでしたね。装備品の解放まではきついので(というか武器なかった)、殴らずに範囲を食らう程度に離れて、バラードももらえる状態でやっていました。サルベではとにかくアビがもらえるかどうかですね。やっぱり順番は赤吟より後になる気がしますが。
裏
裏サンドで常時ソラス。オースピスはあきらめて、ほぼソラス+ケアルのスキンとソラス+ホーリーを頑張っていました。いつのまにかソラスがなくなっていたりしてがっかり(ペットのディスペガ?時間?)。今回はアタッカーPTの白だったのでヘイスト(×4)が忙しすぎた感もありました。エスナでポイゾガやディアガを治したりしていましたが、あれも眠気覚まし的な意味では放置でもいいかもと思ってるので、難しいなぁ。バトルダンスのDEXダウンとかもう誤差ですし。
某HNM級な敵
偶然にもモ盾×2+後衛という戦略でやったときにソラスをつかってみましたが、ケアルシャワーだとあまり効果が薄いですね。きちんとスキンの消費はしてくれるのですが。後は特になし。盾PTのヒーラーじゃなかったし、なおさら。
以上、色々と書いてみました。なんにせよ、追加されるのはうれしいですね。
これからも色々と試していきたいところです。特に、殴り白の運用場面についてはしっかり考えてみたいですね。個人的には今までほとんど興味がなかったのであまり知識がありません。さらに言えばブーン覚えてないし、ペルデュももってないし。
ようやく白のマクロをリニューアルし終わったので、次回はそれをご紹介するかも。
マルドゥク装備を絡めた白用マクロ再考 後編
- 2008-10-07 (Tue)
- FFXI - 研究日誌
こんばんは、えてるなです。
本エントリは一つ前の「マルドゥク装備を絡めた白用マクロ再考 前編」の続きとなっております。気が向かれましたら、そちらからお読みになるのもいいかもしれません。
もくじ
《後編》 マルドゥク装備を絡めた白用マクロ再考 後編
- ファストキャスト以外のプロパティ
- マルドゥク各部位を組み込んだマクロ例
1. ファストキャスト以外のプロパティ
ここでは簡単に各部位ごとの性能と僕なりの使い道を整理してみます。なお、あくまでも、白から見た性能です。
【頭】マルドゥクティアラ
プロパティ:神聖スキル+7、MND+3、敵対心-3
リポーズとフラッシュのマクロでは文句なしの最高性能です。僕はバニシュIIIマクロでも命中志向でこれを使います。
比較対象:エリートベレー(神聖スキル+4,+5)、ナシラターバン(魔法命中+5)、HLキャップ+1(MND+7)、イギトターバン(魔法攻撃+2、MND+4)
【胴】マルドゥクジュバ
プロパティ:MND+12、ファストキャスト+5%、リフレ(1/3sec)
リフレのおかげでフルマルドゥクが常時装備に成り得るというのが今日のエントリの大前提です。当たり前といえば、当たり前ですが。
また、MND+12はバニシュIIIマクロだけでなく、スロウとパライズでも使います。
本来弱体魔法はHLブリオー+1(弱体スキル+12)で撃つのが定番ですが、スロウとパライズは敵とのMND差によって効果深度が変わりますので、せっかく12もMNDブーストできるので、こちらを選択してみようというわけです。
サポ学によりスキルの基準値が大きく上がったことも要因の一つです。
# 自分つっこみそのいち。MNDと魔法スキルどっちが魔法命中に良く効くのかについては諸説ありまして僕の中で結論が出せておりませぬ。なんとなく、同値ならスキルよりちょっと命中下がるかもしれないが深度上がるだろうから~くらいの判断です。
# 自分つっこみそのに。そもそもおまえさんサポ学まだできてないやんけ。
【手】マルドゥクダスタナ
プロパティ:MND+6、敵対心-4、リジェネ(1/3sec)
ライバルであるブレスドミトンが優秀すぎるため、なかなか難しい部位です。それでも、白/学にはリジェネを机上演習のスリップ相殺に利用できるという面があります。(これも、常時装備の理由の一つです)
比較対象:ブレスドミトン(MND+7、ヘイスト+5%、敵対心-3)
【脚】マルドゥクシャルワ
プロパティ:回復スキル+5、敵対心-4
詩人にとってはものすごい装備なんですが…白にとっては難しいですね。今のところ、フルにするため以外の出番を見つけられていません。
回復スキルも、HL脚+1に+15がついてるんですよね。そしてまたブレスドズボンがユニクロ神なわけで。
でもまぁ、あえて使う立場に立てば、MP+3%や敵対心-4がついてることにほっとします。
比較対象:ブレスドズボン(MND+6、ヘイスト+3%、敵対心-5)
【足】マルドゥククラッコ
プロパティ:弱体スキル+5、MND+10、敵対心-4
こちらは逆に白が一番嬉しい装備だと思います。弱体魔法の着替えとして最高の性能です。FF11用語辞典曰く、「白魔道士にとってはマルドゥク装備の中で最も明確な方向性を持った存在意義を見出せるだろう。」とのことですが、その通りだと思います。
そういえばるがさんはヘキサ用にこれを欲しがっていたっけ…。確かにこれだけでWSD+2ですね。
比較対象:ラストラムパンプス(ファストキャスト+3%、MND+3)、ゴリアードクロッグ(MND+4、魔法命中+2)
# 自分つっこみそのさん。ラストラムパンプスさえあれば、マルドゥク胴と併せてファストキャスト+8%です。その2%の差にすごく価値があるなんて主張をするつもりはありません。もしかしたらかばんにも優しいかもしれませんし。なんか前回も書いた気がしますが、色々な要因が重なり合って、マルドゥク一式の方を選んだと、そういうことです。
2. マルドゥク各部位を組み込んだマクロ例
最後に、先ほど述べた使い道を踏まえて、今使っている、もしくは取れたらやろうと思っているマクロをご紹介します。
まだまだリファインできる部分があるかもしれません。
【スロウマクロ】(同:パライズ)
1:/ma スロウ <stnpc>
2:/equip メインウェポン 土杖
3:/equip 両手 クレリクミトン
4:/equip 首 インフィブルトルク
5:/equip 両足 マルドゥククラッコ
6:/equip 胴 マルドゥクジュバ
5, 6行目、常時装備で装備しているにもかかわらず再度マルドゥクを装備しなおすのは、100%スロウ(パライズ)詠唱時に着ている状態を保証するためです。
最高性能を目指すなら、逆に両脚や頭を着替えるべきなんですが…
【サイレスマクロ】(同:その他の弱体魔法)
1:/ma サイレス <stnpc>
2:/equip メインウェポン 風杖
3:/equip 両手 クレリクミトン
4:/equip 首 インフィブルトルク
5:/equip 両足 マルドゥククラッコ
6:/equip 胴 HLブリオー+1
スロウとパライズ以外の弱体魔法は効果深度もなく、時間も範囲内でランダムという検証があります(ヴァナモン氏)ので、スキル重視です。
【リポーズマクロ】(同:フラッシュ)
1:/ma リポーズ <stnpc>
2:/equip メインウェポン 光杖
3:/equip 両脚 HLパンタロン+1
4:/equip 首 ディバイントルク
5:/equip 胴 マルドゥクジュバ
6:/equip 頭 マルドゥクティアラ
こちらは神聖スキル重視。そういえばMNDは命中に関係するんでしょうか?
【バニシュIIIマクロ】
1:/ma バニシュIII <stnpc>
2:/equip メインウェポン 光杖
3:/equip 両脚 HLパンタロン+1
4:/equip 首 ディバイントルク
5:/equip 胴 マルドゥクジュバ
6:/equip 両手 クレリクミトン
6行目クレリクミトンは正直入れないでダメージ重視にした方がいいんじゃないかという気もします。でも、ゴーストとかには結構重要ですしねぇ。
1エントリで済ませるつもりでしたが、余裕で200行を越えたので断念しました。これはひどい。
そして、それほど真新しいことを言ってない気がします。ただ、自分の考えをまとめただけのよーな。
ともあれ、もし読んでくれた方がいらっしゃいましたらどうもありがとうございました。
マルドゥク装備を絡めた白用マクロ再考 前編
- 2008-10-07 (Tue)
- FFXI - 研究日誌
こんばんは、えてるなです。
前回、次はマルドゥクについて語るぜなんて書いちゃったのでごりごり書いていたわけですが、
…余裕で200行超えた。
ゆっくりした結果がこれだよ!(ちょっとちがう)
というわけで、ここまで来たら開き直りまして、前後編の2本立てでお送りいたします。
なお、基本的に僕はこう使う(使おうと思っている)というのを書き連ねただけですので、この使い方が最高であるとか、特に有効であるとか、他はダメだとか言うつもりは全くありませぬ。ただただ、僕にとってはこれがよさそうだ、という文章でございます。以上、長くなりすぎたゆえの言い訳終わり。
もくじ
《前編》 マルドゥク装備を絡めた白用マクロ再考 前編
- (前提知識1) ファストキャストについて
- (前提知識2) ファストリキャストについて
- マルドゥク一式を組み込んだ白マクロ例
1. (前提知識1)ファストキャストについて
まず、マルドゥク装備の最大の売りである、ファストキャストについて基本的な仕組みを紹介しておきます。
なお、ファストキャストについては08/10/08現在完全な仕様が判明していませんが、僕個人としては、計り知れない仕様@FF11 Wiki*様の検証と結論で理解、納得しています。
以下は主にその内容に基づいて紹介します。細かいところは引用元サイト様をご覧下さい。
ファストキャストは全ての魔法の詠唱時間を短縮する効果があり、また再詠唱時間も同時に減らすことができます(ファストリキャスト、後ほど詳述)。
ファストキャストの計算式は、
詠唱時間 = 基本詠唱時間 × (1 - ファストキャスト係数の合計値)
です。ややこしいのは、画面に表示される詠唱バーが、100%到達時に詠唱完了ではなく、75%までいったところで詠唱完了することですね。
なので例えば、Lv75の白がサポ赤にするとファストキャスト2で係数15%となりますが、この時の詠唱時間は
詠唱時間 = 基本詠唱時間 × (1 - 0.15) ⇒ 基本詠唱時間の85%
となりますが、詠唱バーで言うと
75%×(1 - 0.15) ⇒ バーが63.75%まで来た時点で詠唱完了、
となります。なんとややこしいインタフェースなことか。
ファストキャストは赤魔のジョブ特性と、各種装備品にのみ実装されています。似たような効果を持つプロパティに、
- 「グリモアによる詠唱時間短縮」
- 「ケアル、歌などの対象限定された詠唱時間短縮」
がありますが、微妙に計算式が違うため、別々に計算する必要があります。
今回の記事ではケアルクロッグのみ扱うので、ケアルクロッグ使用時の計算式を紹介しておくと、
詠唱時間 = 基本詠唱時間 × (1 - ファストキャスト係数の合計値) × (1 - 詠唱時間短縮値の合計値)
となります。
先ほどの例で、白/赤でケアルクロッグ(ケアル詠唱時間-15%)のみを装備してケアルを詠唱すると詠唱時間は、基本詠唱時間 × (1 - 0.15) × (1 - 0.15) ⇒ 基本詠唱時間の72.25%。
詠唱バーは、0.75 × (1 - 0.15) × (1 - 0.15) ⇒ バーが54.1875%まで来た時点で詠唱完了となります。
ちなみに詠唱時間や詠唱バーの有効桁数ですが…わかりません。ごめんなさい。
まとめ
- ファストキャストの効果は魔法の詠唱時間を減らす。
- 計算式は 詠唱時間 = 基本詠唱時間 × (1 - ファストキャスト係数の合計値) × (1 - 詠唱時間短縮値の合計値)。
2. (前提知識2)ファストリキャストについて
ファストリキャストは、(たぶん)ユーザによる独自用語です。なぜなら、ファストリキャストはファストキャストのもう一つの効果である魔法の再詠唱時間を短縮する部分に名前を付けたものであり、08/10/08現在単独で効果を得る手段がないためです。
再詠唱時間に係る要因としては他にヘイストとスロウがあります。ここで言うヘイストとスロウとは、白魔法のヘイスト、スロウだけでなく装備品や歌などからも得られる広義のヘイスト・スロウです。そちらの紹介はここでは省略します。
再詠唱時間 = 基本再詠唱時間 × ( 1 - ファストリキャスト係数/100 ) × ( 1 - ヘイスト + スロウ )
ファストリキャスト係数 = int(ファストキャスト係数の合計値/2) *int:小数点以下切捨て関数
です。例えば先ほどの例で白/赤 + ケアルクロッグのみ装備 + 白魔法ヘイスト(ヘイスト+15%)をかけた状態の場合、
再詠唱時間 = 基本再詠唱時間 × ( 1 - int(15/2)/100 ) × ( 1 - 0.15) ⇒ 基本再詠唱時間の79.05%
となります。ケアルクロッグなどの詠唱短縮系プロパティは、再詠唱時間には影響しないということですね。
また、ファストキャストとヘイストではヘイストのほうが再詠唱時間短縮効果が大きいということになります。
まとめ
- ファストキャストには魔法の再詠唱時間を減らす効果もあり、ファストリキャストと呼ばれる。
- 計算式は 再詠唱時間 = 基本再詠唱時間 × ( 1 - ファストリキャスト係数/100 ) × ( 1 - ヘイストの合計値 + スロウの合計値 )。
3. マルドゥク一式を組み込んだマクロ例
やっと本題に辿りつきました。マルドゥク装備は胴単体でファストキャスト係数5%、フル装備によるコンビネーションでさらに5%の合計10%のプロパティを持ちます。この性能を活かすためのコンセプトとしては、とにかく、
常時装備をマルドゥク一式にしておいて、魔法詠唱中にマクロで他の装備に着替える
ことだと思います。というかここまで引っ張ってそれだけかよとか言わないでお願いします(急に弱気になった)。これは、装備品の効果を得るためにどのタイミングで装備をしていれば良いか、ということが重要になります。
ファストキャストや詠唱時間短縮効果は、詠唱開始前までに。
再詠唱時間短縮や、その他の回復量やダメージや命中アップなどは、魔法詠唱完了前までに装備しておく必要があります。
さらに、前者の詠唱時間については、詠唱を開始してしまえば装備を変えても効果は残ります。
そこで、上記のように「詠唱中に着替え」れば、両方の効果が得られるわけです。
というか、ケアルクロッグを常時装備にしてない方にとっては当然の通過点かもです。
ではマクロです。まず、リジェネについて考えてみます。
リジェネは詠唱が遅いので、詠唱時間を縮めるのは重要です。再詠唱時間も、それなりに有効です。
しかしなにより、クレリクブリオーをお持ちであれば装備して回復量を増やすのがベストです。
そこで、以下のようなマクロがよさそうです。
【リジェネ詠唱マクロ】
1:/ma リジェネ
2:/equip 胴 クレリクブリオー
3:/equip 頭 ワラーラターバン
4:/equip 両手 ブレスドミトン
5:/equip 両脚 ブレスドズボン
6:/equip 両足 ブレスドパンプス
【常時装備マクロ】
1~5:/equip マルドゥク全部位
常時装備マクロは全ての魔法やヒーリング後などの着替え戻しに使います。
このようにすると、上記の詠唱時間-10%、再詠唱時間(5+5+3+2=)-15%、リジェネ回復量アップ全ての効果が得られます。
なお、リジェネはおそらくそれほど頻繁に唱えないので、再詠唱はどうでもいいのかもしれません。どうせ胴をクレリクに着替える必要があるのだから他のところも着替えておこうという発想です。
リジェネの他、ほとんどの魔法については、常時装備にマルドゥク→詠唱中に着替える、のパターンを適用すれば良いといえます。
フル装備によるファストキャストの恩恵を得られないのがケアルです。ケアルには先ほどからも登場しているケアルクロッグがあるため、フルマルドゥクで詠唱するよりも胴単体+ケアルクロッグで詠唱する方が高速です。
また、再詠唱時間については元々短いのでほぼ気にする必要はないと思います。そして、光杖とノーブルという白にとって必須とも言える回復量アップ装備があります。
そのためマクロは以下のようにしてみました。
【ケアル詠唱マクロ】
1:/grin motion
2:/equip 両足 ケアルクロッグ
3:/ma ケアル
4:/equip メインウェポン 光杖
5:/equip 胴 ノーブルチュニック
6:/equip 両手 HLミトン+1 (ケアル5のみ)
得られる効果は、詠唱時間=(1-0.05)×(1-0.15)⇒80.75%、回復量+20%+αです。
6行目のHLミトン+1はケアル5のみMNDや回復魔法スキルによる回復量の伸びが減衰していないので、少しでも増やすために組み込んでいます。
また、ケアル系に重要なプロパティとして敵対心がありますが、マルドゥク装備は頭に-3、手脚足に-4が付いていますので、その面でもそこそこの効果を得られます。(HLミトン+1も-4)
ただ、ケアルは非常に頻度が高く、連続して詠唱することも多い魔法です。そのため、毎度毎度ケアル詠唱マクロ→常時装備マクロが出来ない状態であることも多々あります。ケアル詠唱マクロに組み込んだ装備については100%恩恵を得られますが、この場合ではマル胴のファストキャスト5%についてはベストなときのみ得られる恩恵だと考えておいた方が良いと思います。
…あれ、そう考えるとほとんど変わってないんじゃないかしら?
この「常時装備に戻す暇がなく、フル装備状態で詠唱開始できないことがある」というのは本コンセプトの最大の欠点ですが、全ての魔法詠唱マクロにフル装備への着替えを先に仕込んでおけば必ずフル装備で詠唱できる、という発想も出来ます。
しかし、マクロが6行しかない現在の仕様では、5行消費するフル装備への着替えはほとんどの場合仕込めません。何故なら、サブターゲットカーソルを出すマクロの前に、グラフィックを伴う着替えを先に実行すると、自分を指しているサブターゲットカーソルが消えてしまうからです。これを回避するためには、waitを仕込んでwait中にカーソルを移動させるか、上記のケアルマクロのように、モーションマクロなどで先にサブターゲットカーソルを出し、決定したところで着替え→詠唱の順番にするしかありません。前者は失敗すると大幅に操作を乱し、後者はマクロの行を1行余計に使う必要があります。そのため、フル装備への着替えを仕込むのではなく、別途常時装備マクロを用意したというわけです。
1部位でも決して変更しない場所があれば、可能なんですけどね…。
まとめ
- 詠唱開始時にマルドゥク一式を装備し、詠唱中に他の装備に着替えると、ファストキャストとその他の効果を両立できる。
- 常時装備に戻す暇がないと、ファストキャストの恩恵は受けられない。
さて、ここまでファストキャストのことにしか触れていませんが、白に限定したとしても、上記の使い方に加えて各部位単体で運用する場面も当然あります。後編では、ファストキャスト以外のプロパティを考慮した単体としての使い道と、そのマクロ例をご紹介します。
ゆっくりしていってね!
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